老人ホームやケアハウスなどの高齢者はもちろん様々な障害を持つ人にとって過不足なく満足の行く食事をとることは最も重要なことの一つです。高齢者や要介護度数の高い人では健常者と同じような食事では食べることができなかったり、また栄養のバランス上問題がある場合があります。こうした要介護者や高齢者ごとに最も理想的な食事を提供するのが介護食士の仕事です。
介護食を提供するには要介護者の日々の献立作りに始まり、介護食や病態食などの調理までを状況に応じて調理します。介護食を調理する要素は、噛みやすいか、栄養のバランスはふさわしいか、おいしいか、食べる量は適当であるか、アレルギーなどの配慮はされているか、衛生的であるかなどと言った直接的な工夫の他にも、要介護者の心理状態を考えたり、医学面での配慮をしたりすることなども求められます。
また老人ホームなどにおいては介護ヘルパーやケアマネージャーなどに対する、食を通じた重要なアドバイザーとしての役割もあります。
老人ホームで生活を送る高齢者を対象にアンケートをとった結果では実に6割もの人が老人ホームでの楽しみの一つに食事をあげています。高齢者が食事に興味を示すことは健康状態を推し量る上でも重要なバロメーターとなります。また食事を提供した後の食事の食べ残しや身体の状態の変化からも、メニューを組む上での様々な改良のヒントを得なければなりません。まさに介護食士は高齢者や要介護者になくてはならない食のエキスパートなのです。